自作靴 1足目 外羽根 プレーントゥ
2足 リメイクと言う形で「マイラストで釣り込み」「底付け」をやってみました。
今回の記事は、アッパーも自分で作る完全自作靴の1足目を作った時の様子です。
自分の足ってワイズが細い!既成靴はまったくもって合わない! というところから始まり でも20万30万出してビスポークはちょっと…。なら自分で木型を削ってみようと思い立ちました。
その時は、
自分で木型を削ってみる。
↓
その木型で靴を作ってくれる工房や職人さんなりを探す。
って考えでしたが、中古靴を解体し そのアッパーを使ってリメイクするのを見かけて 路線変更。リメイクやってみよう!と。一般人がいきなり靴を作ってみるのにミシンを使って縫うアッパーが一つの難関になっていたので、中古靴からアッパーを取得するのは目から鱗が...って感覚。
そこでリメイクに着手。
全部の工程をいきなりよりも釣り込み、底付けの工程を実体験出来る。
で2足リメイクをやった所で、アッパーを手縫いした靴を見かけて、おおお!って(笑)
これまた、自分もやってみよう!と。
そういう経緯でアッパーも手縫いの総手作りの靴の作成に取り掛かる事になります。
まずは型紙をおこしていくにあたり木型からスタンダードフォームなるものを作っていくとのこと。自分が教本にしている「紳士靴を仕立てる」にはトランスシートという透明のシートを張っておこなう方法が紹介されてましたが、手元にあったマスキングテープを使いました。半面にテープを張っていきます。
ラインを書き込んで
剥がしたものを台紙にはりつけ。釣り込み代を書き足して
反面ずつコピーしたものを張り合わせ木型に被せて、線が異なる内踏まず、外踏まずに線を引いて
展開し内外の両ラインを書き込んで
ライニングの線など張り合わせの縫い代など書き込み。
それを元に型紙に起こして
これでうまくいっているのかと、ビニールで確認したり(笑)
なんとか形になっているようなのでぺらぺらのコピー用紙で作ったのを厚みのある台紙にして
イタリア タンニンなめしのステア・ショルダーの革。
銀ペンで写し取り
切り出しました。
ライニングと合わせて、縫います縫います。
更に縫います。手縫いでどんどん縫います。
外ハトメ。アッパー出来た!
アッパーまで出来てしまえば、リメイクで2足、釣り込み、底付けの工程を経験済みですので 後は同じ。今回はアッパーでいっぱい縫ったので底は縫わない(笑)
セメント製法での底付けにしました。ダミーウェルトを準備。
ウェルト製法で作った見た目に寄せるだけでなく、エッヂに出る釣り込みの未熟さを多少隠せると言う効果があります(笑)
釣り込み。最初にやったリメイク1足目の時は爪先に皺が沢山残ったけど、今回は目立った大きな皺は出ず少しだけ慣れが出てきたかな。
ダミーのウェルト張って中物を入れた後、本底を張って
ヒールつけて、完成。自分でやった接着で耐久性ちょっと不安なので、木釘で補強。
今回は、アッパーも完全自作ですので、リメイクで中古靴のアッパーを流用した前2足と違い「自分で靴を作った」感触が強くなりますね。
出来上がったのが2019年2月です。
耐久性確認の為、がんがん履いております。
ヒール周りがまだまだ緩いので、木型をさらに削ってマイラスト完成を目指すのであります。